抗がん剤にもジェネリックはあるの?

ジェネリック医薬品は、抗がん剤にもあります。一般的に抗がん剤は高額ですので、ジェネリックを使うことによって患者さんの経済的負担を大きく減らすことができます。しかし副作用の強い薬なだけに、医師は慎重に扱っているようです。


抗がん剤におけるジェネリック

たとえば、肺がんや子宮頸がん、卵巣がんなどに広く使われる「カルボプラチン」という抗がん剤があります。1本につき40,000円ほどする薬ですが、ジェネリックでは約半額となっています。

さらに「パクリタキセル」という抗がん剤にもジェネリックが出ています。これとカルボプラチンを併用した場合、いずれもジェネリックで6コースを受けたとすると、3割負担の人で総額9万円近く節約できるというデータがあります。

その他、「ゲムシタビン」や「エビルビシン」「イリノテカン」「シスプラチン」など、特許の切れた複数の抗がん剤にジェネリックは出ています。いずれも先発薬の3割~半額ほどの価格となっており、患者さんの負担軽減が期待されます。

しかし他の薬と比べると、まだまだ少ないのはたしかです。抗がん剤には新しいものが多く、まだ特許期間中である薬も多いからです。がん細胞により的確にはたらきかける分子標的治療薬などにジェネリック品が出るのは、まだ当分先といえそうです。

中には、とっくに特許満了を迎えているにもかかわらず、ジェネリック品が出ていない抗がん剤も多数あります。生活習慣病などと比べると患者数が少なく、つまり市場が小さいことから、後発品メーカーがそれほど積極的に開発に乗り出していない状況もあるようです。


ジェネリックを使える病院は限られている!?

大抵、1つの先発薬に対して複数のジェネリック品が出ますので、病院では使いやすさなどを厳しくチェックし、なるべく安価で良質なものを選んでいます。

しかし、ジェネリックの抗がん剤そのものを疑問視する医師も少なくありません。どんな薬にも副作用はありますが、抗がん剤ではそれが強力な部類に入ることは誰もが知っています。大手製薬会社が開発し、長く臨床の場で使用されてきた先発薬に寄せられる信頼はどうしても大きく、ジェネリックに乗り気でない医師は多いようです。

内服薬であれば、患者さんの希望に応じてある程度切り替えが効きやすいのですが、病院で点滴投与する抗がん剤では難しいといわれます。在庫管理などの問題から、先発薬とジェネリックの両方を置く病院が少ないからです。

今のところ、患者さんの希望でジェネリックを使いやすいのは、自宅で使用する内服薬といえそうです。少しでも節約したい方は、一度医師に相談してみましょう。




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