海外のジェネリック普及率が高いのはなぜ?

日本ではなかなか進まないといわれるジェネリック医薬品の普及ですが、海外では既に「ジェネリック利用が当たり前」になっています。そこには、健康保険制度の違いなども関係しているようです。


海外のジェネリックシェアは6~7割!

欧米のジェネリック医薬品の普及率は、かなり高い水準にあります。たとえばアメリカでは約70パーセント、イギリスやカナダ、ドイツでも60パーセントを越えているといわれています。

一方、日本では最近ようやく40パーセントに到達したようですが、欧米諸国と比べるとまだまだ遅れをとっている状況です。そこには、医療システムの違いが関係しています。

たとえばアメリカなどは、そもそも公的な健康保険がほとんどない国ですので、医療費は日本と比べ物にならないほど高額です。ですからそもそも病院にかかる頻度が少ないですし、かかった際には安いジェネリック医薬品を選ぶことが当たり前と考えられています。 医療費の一部を負担する民間の医療保険会社も、薬はジェネリックを使うよう加入者にすすめることが一般的です。

一方、イギリスやカナダなどは基本的に医療費がかからない国です。つまり税金でまかなわれているのですが、それはそれで不自由な一面もあります。医療費を支払わなくても済む分、受診する病院はあらかじめ「かかりつけ医」として決められていますし、薬もジェネリックの使用が原則だからです。

そう考えると、少ない負担で自由に病院を選ぶことができ、ジェネリックにもNOと言える日本という国は、世界から見ると非常に珍しいといえるでしょう。


日本も今後は、ジェネリックの使用が義務化に!?

しかしそんな日本も、年々医療費財政は増える一方ですので、国も目の色を変えてジェネリック医薬品の普及に取り組んでいます。2018年3月末までには、ジェネリックのシェア60パーセントを目標にしているようです。

それでもジェネリックと聞いただけで抵抗感を示す人もまだまだ多いせいか、ついに日本でも「ジェネリックの出ている薬については、ジェネリックを使うことを原則とする」という案も出てきています。もしジェネリックが義務化されれば、医師が特別な理由を明記しない限り先発薬は使えませんし、もしも患者さんが望む場合は自己負担になる可能性もあるでしょう。

もともと日本では2~3割の負担でほとんどの医療を受けられるため、病院代や薬代を節約しようという意識が働きにくいとされています。またブランド意識も高いためか、「後発品=二番煎じ」のようなイメージが強く、なかなか思うように普及が進まないようです。

そんな日本でジェネリックのシェアをさらに拡大しようとすれば、やはり義務化するしかないのかもしれません。しかし医療費が財政難におちいれば、私たちの保険制度が危なくなるのですから、よく考えれば本来誰もが協力すべきことだともいえます。 保険制度を守るためにも、なるべくジェネリックを利用するようにしたいものです。




ジェネリックにまつわる問題

ジェネリック医薬品のメリット

ジェネリック医薬品の安全性

ジェネリック医薬品を活用するために

ジェネリックメーカーの挑戦

Copyright(c) ジェネリック医薬品の疑問を解決! All Rights Reserved.