医師はあまりジェネリックを勧めないのか?

安い費用で手に入るジェネリック医薬品。ジェネリックメーカーの創意工夫によって飲みやすいものに改良されるなど、患者にその意思があればぜひとも手に入れたい薬といえるでしょう。

政府は基本方針としてジェネリックの活用を推奨しています。しかし、医療の現場では、積極的にジェネリックを進めていない実態もあるようで、国と現場の間に横たわる微妙なズレが気になるところです。その背景にはいろいろな問題があるようです。


ジェネリックを勧めない医師

ジェネリックには、審査が新薬開発に比べ甘い、研究や実験の期間も短いなどの性質から、安全性に疑問符を持つ見方もあります。そして新薬では確認されなかった副作用が新たに発見されるケースもあり、それなりにリスクが存在するといえるでしょう。

国は膨らみ続ける医療費を少しでも抑制するため、安価なジェネリックを推奨し、各自治体もジェネリックに関する相談を受け付けるなど、国レベルでは理解の促進と普及に力を注いでいます。

しかし、現場で直接患者に携わり、最終的にジェネリック使用許可を出す医師の反応は鈍いといえます。少し古い調査になりますが、2008年の調査結果では4割の医師が薬を出す際、ジェネリック医薬品への変更を認めなかったといわれます。


怖いのは副作用

基本的に、市場で効果を実証された先発の薬と、後発といわれるジェネリックとは、その効果や人体に与える影響などほとんど同等といわれます。しかし、すべてが同じレベルの薬というわけではありません。研究開発過程も異なり、使用する添加物も違います。

添加物に関しては、新薬もジェネリックも、使用する添加物は無害で人体にほとんど影響のない安全なものと定められています。よって、入っている添加物が異なるからといって、新薬と比較してジェネリックを問題とする理由にはならないでしょう。

しかし、添加物が無害とはいえ、100%副作用が発生しないと言い切れないのも事実です。違う添加物を使用したことで、予測できなかった副作用のリスクを避けて、ジェネリックの変更に及び腰になる医師が多いというのが実態のようです。


重い病気だとジェネリック使用のリスクも

ジェネリックがかなりの確率で先行薬と同等の性質を持ち、効果も有効成分も同じであることは間違いないでしょう。しかし、場合によっては、ジェネリックを使用することで症状が悪化するケースもあります。

特に、重篤な病気、常に医師の管理が必要な病状を抱えている患者がジェネリックを使用すると、治療に何らかの作用を及ぼすリスクが指摘されています。このようなケースも考えられるため、現在使用している薬に何も問題なければ変更の必要性を感じない医師の感覚は、まっとうといえるかもしれません。

先発薬にしろ、ジェネリックにしろ、リスクがゼロの薬はありえません。どんな薬にも副作用などのリスクが存在する以上、処方する側の医師としてはいかにリスクの少ない方法を選択するか、常に苦心するところでしょう。

単にコストや医療財政の問題では括れない難しさがここにあります。安い費用ですぐれた薬を誰もが求めていることは確かですが、どんな薬がその人にとってベストか、総合的に判断する必要があるといえるでしょう。




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