ジェネリックへの切り替えが難しい薬もある?

ジェネリック医薬品が積極的に使われている分野と、そうでない分野があります。たとえばうつ病などのメンタル系の病気では、ジェネリックの使用頻度が低い傾向が見られます。


長く付き合う病気の薬は、ジェネリックに切り替えやすい

そもそもジェネリック医薬品は、価格の安さが大きなメリットです。ですから先発薬の価格が既に安く、ジェネリックとの差があまりないような薬に関してはそれほど積極的に使われないケースが多いようです。

たとえば睡眠薬などは、もともと薬価が低いものが多いため、ジェネリックへ切り替えるメリットが少ないといわれています。とはいえ頻繁に使うような薬であれば、積もりつもって大きな節約になりますから、一概には言いきれません。

その意味では、生活習慣病などの「長く付き合わなくてはいけない病気」において、ジェネリック医薬品は非常に役立つといえます。たとえば高血圧や糖尿病、高脂血症の治療薬などです。 ただし降圧剤などは厳密な管理を必要とする薬ですので、ジェネリックに切り替える際には慎重になる医師も多く見られます。

その他、治療の補助的に使われる薬もジェネリックへ切り替えやすい部類です。たとえば薬で胃が荒れないように出される胃薬や、神経の修復をサポートするビタミン剤などです。 これらはジェネリックに変えても治療効果に大きな差が出ることはないため、積極的に切り替えられています。


抗うつ薬や外用薬は、ジェネリックへ切り替えにくい?

ジェネリックへの切り替えが進みにくい薬としては、メンタルヘルス系の薬があります。抗うつ剤や向精神薬などです。

抗うつ薬の場合、比較的新しい薬が多いためにまだジェネリックが出ていないという理由もあるのですが、もう1つ「薬に対する信頼感」も大きく関わっています。精神に作用する薬は、実際の効果のほかに患者さんの「お守り的存在」としても重要な役割を果たすものです。たとえばパニック障害の患者さんなら、「もし発作が起こっても、この薬があれば大丈夫」と思えることが、結果的に発作を起こしにくくします。

このような薬の場合、たとえ同じ成分だからといっても銘柄が変わってしまうと患者さんが不安になることがありますので、ジェネリックへの切り替えは進みにくいといわれています。もちろん何度か使ってみて特に問題なければ、それに越したことはありません。

他には湿布薬や目薬などの外用薬も、ジェネリックへの切り替えが進みにくいことで知られています。これらは効果のみならず、使用感も大きいことが大きな原因です。 また外用薬の場合、内服薬よりも添加剤が薬の効果に大きく影響するため、製品によって差が出やすいことも一因と考えられています。

その他、「ワルファリン」などの血液をサラサラにする薬や、抗不整脈薬など、微妙な管理が必要になる薬もジェネリックへの切り替えが難しいといわれています。このような薬では、無理に途中からジェネリックに変えるよりも、患者さんが使い慣れた薬を継続するほうが安心です。




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