ジェネリックで効果が十分じゃなかったんだけど…

ジェネリック医薬品は、生物学的同等性試験などで、先発薬との差がないことを確認されてから販売されています。しかし実際の現場では「ジェネリックは効かなかったから、先発薬に戻したい」と申し出る患者さんも一定数いることはたしかです。 そこには、主に「プラセボ効果」がはたらいているのではないかと考えられています。


プラセボ効果ってどんなもの?

新薬の開発時において、昔からおこなわれているものが「プラセボ試験」です。プラセボとは偽薬の意味で、ただ小麦粉を練ったものや、砂糖を固めたものなどが使われ、新薬の治療効果を確認するために役立てられています。
なぜ偽薬が必要なのかというと、「これは開発中の新薬です」といわれて差し出されたプラセボを飲んだ患者さんに、精神的な作用から一定の効果が現れるためです。しかし、もちろん本当の新薬を飲んだ患者さんの治療効果のほうが高くなくてはいけません。プラセボを与えたグループと、そうでないグループとの効果の差を調べることで、新薬の「真の治療効果」を測るのに役立つとされています。
この試験から、「気の持ちようで効果が変わる」ことを、俗にプラセボ効果と呼んでいます。世界には、驚くようなプラセボ効果がいくつか報告されており、プラセボ効果でがんが治ったとか、逆に悪化したなどのエピソードが複数残されています。


必要があれば再検査も

ジェネリック品においても、このプラセボ効果は無視できません。患者さんによっては、ブランド品である先発薬に圧倒的な信頼を寄せていて、ジェネリックと聞いただけで猜疑心をもってしまう人もいます。そのような状態で薬を飲んでも、効果が十分現れない可能性があるのです。
もちろん、プラセボ効果にすべての原因を求めるわけではなく、必要と思われる項目については再検査もおこなわれます。独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)には「ジェネリック医薬品相談窓口」があり、医療関係者から寄せられた意見や質問のうち、検証が必要なものについては、「ジェネリック医薬品品質情報検討会」が開かれ、再検査を実施して検討をおこなっています。

検討会は、2008年7月から、2013年7月現在まで計10回開催され、その内容についてはホームページ上で公開されています。今後もさまざまな検証や討論がおこなわれる中で、誰もが信頼できるジェネリック品が広まっていくことが期待されています。




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