水なしで飲める「RACTAB技術」とは?

日本は今後、高齢化社会がどんどん進んでいくといわれます。高齢者が増えることで、医療に携わる人たちの役割と責任がますます重要となっていくでしょう。そんな状況で、ジェネリックを開発するメーカーも日々の研究と新たな技術の開発に取り組んでいます。

薬を飲むうえで何を改善すればいいのか。そのポイントの一つに、飲みやすさがあげられます。苦い薬をあっさり飲むことができる技術開発に成功したメーカーがあります。今回は、東和薬品が独自に編み出した「RACTAB技術」をご紹介します。


水なしでも飲める究極の技術

人間は年を取れば取るほど、体のいろいろな機能が衰えるものです。病を抱える高齢者の中には、薬に限らず食べ物を飲み込む力が弱くなり、食事に不便を覚えている方も多いことが想像されます。

そんな悩み事を抱える患者のニーズに応えたのが、東和独自のRACTAB技術です。この技術によって開発されたジェネリック医薬品は、口の中で水なしでも溶けやすい特徴を持ち、スムーズな服用を可能にしました。

患者は常に水が飲める環境にあるとは限りません。病の症状により、水分摂取を厳しく制限されたり、外出先で近くに水の確保ができない利用者がいたり、どんな不便があるか分かりません。そんな人たちが抱える課題を解決するすぐれた特徴をこの技術は持っています。

また、この技術を活かした医薬品は、薬のもつ硬性を保ちながら溶けやすさを実現しています。溶けやすいと飲みやすく、硬いと扱いやすいという利点を両立させているわけです。これもまた患者の負担軽減に大きな働きをしているといえるでしょう。

この特殊技術を用いたジェネリックはOD錠(口腔内崩壊錠)といわれ、溶けやすさと一緒に苦みをなくす働きももっています。口の中に入ったOD錠は、多くの患者に飲みやすい薬として受け入れられるでしょう。


RACTAB技術の秘密

水なしで飲めて、なおかつ溶けやすさを実現したRACTAB技術。水なしで飲めるOD錠はそれまでにも存在しましたが、錠剤の中に隙間を作り水が浸透しやすいような作り方で、もろく欠けやすいという難点を抱えていました。

そこで東和のRACTAB技術は、粒を強く押し固めて作る通常の作り方の原則を保ったまま、粒に工夫をこらすことで問題解決を図りました。そこで大きな働きをしたのが、独自に開発された速崩壊性粒子です。

この粒子を用いることで、錠剤内部に隙間が出来ても簡単に崩れず、水が速やかに浸透し、唾液だけで溶けるOD錠の開発に成功しました。水なしでも口の中で容易に溶け込むことを可能とする。すぐに溶けてしまうあめ玉のような薬といえば分かりやすいかもしれません。

東和薬品が誇るRACTAB技術を駆使して開発されたジェネリック品の特徴を簡単にまとめると、硬さを保ちながら溶けやすく、体の中に簡単に取り込める。そして苦みもなくし、甘みや香りまでプラスされたちょっぴりお得な医薬品、ということができるでしょう。


また新しい技術の誕生も

ここで紹介した東和薬品のすぐれた技術は、多くの患者のもっと飲みやすい薬が欲しい、という切実な願いを叶えたといえます。しかし、時が経てば状況も変化し、また新たな課題も生まれて現場はその対応に追われ、次なる新技術の開発が待たれる。ジェネリック業界はそんな改善と努力が常に試される世界といえるでしょう。

まだまだ未解決の課題は山積しています。多くの患者を救うメーカーの挑戦と取り組みにこれからも期待したいです。




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