ジェネリックが必ずしも安くないのはなぜ?

患者にとって、ジェネリック医薬品への転換の最大のメリットは、医療費が安くなるということではないでしょうか。 テレビCMを見て、医療費が半額程度になるのではないかと期待する人は多いようです。

しかし、いざ薬局で処方箋薬をジェネリックに変更してみると、思ったほど安くならなかった、という人も多いようです。 なぜ、医療費は安くならないのでしょうか。


安くなるのは薬価のみ

処方箋薬を薬局でもらうとき、私たちは薬代だけを支払っているわけではありません。薬局でもらう明細をよく見ると、薬代の他に「調剤基本料」「調剤料」など、さまざまな項目があることが分かります。

ジェネリック医薬品に変更しても、この基本項目の料金に変わりはないので、特に薬の量が少ない場合と、薬の元々の単価が安い場合には、安くなったという実感は持ちにくいかもしれません。

ひどいときには、ジェネリック医薬品に変えたときの差額が数十円、ということもあります。

現在は、国の強力な後押し政策のために、どこの薬局に行ってもジェネリック医薬品への転換を勧められますが、念のために変えたときの支払いが幾らになるかは確認した方が良いかもしれません。


価格以外にも目を向けたい

価格だけに目が行きがちですが、ジェネリックのメリットはそれだけではありません。

ジェネリック医薬品の中には、先発薬の持っていた問題点を改良しているものも少なくありません。

使用頻度の高い、人気のある先発薬の場合、ジェネリック医薬品は多くの製薬会社から出されます。

先発薬との価格競争では負けませんが、競争相手が同じジェネリック医薬品であれば、価格のみの競争ではいずれ息切れしてしまうこととなります。 最近では、価格競争ではなく自社オリジナルの工夫、サービスなどに目を向け、開発に力を入れる製薬会社が増加しています。

このため、ジェネリック医薬品の品質は全般に向上し、なかには先発薬よりも良いとまで言われるものも登場しはじめています。

たとえば、苦くて飲みにくいものの味を改良し、チョコやイチゴなど、子供でも飲みやすい味付けをした小児用ジェネリック医薬品は人気が高くなっています。また、口の中の水分で表面にとろみをつけ、飲み下しやすく改良した医薬品なども開発されています。

さらに、錠剤の表面に錠剤名をレーザー印刷し、医療従事者や患者による薬の取り違えなど、万が一の医療事故を未然に防ぐといった工夫がなされている商品も増加しています。

これまで、先発薬に比べて品質的にやや劣る、といった印象がぬぐえなかったジェネリック医薬品ですが、各社の努力によって確実に品質は向上しているようです。

また、比較的小規模な製薬会社が多いため、薬の安定供給にやや難があるといった問題点もあったジェネリック医薬品業界は、小規模な会社同士の合併が急ピッチで進められるなど、改善に向けて大きく進化している様子もうかがえます。

ジェネリック医薬品の普及は、これまで1つしかなかった選択肢が複数に増え、患者一人一人がそれぞれのニーズに合わせて自由に薬を選べる時代となったという意味とも考えられます。




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