気になるジェネリックの意識調査

医療の現場で注目を集めるジェネリック。医薬品を処方する医師や調合する薬剤師、実際に服用する患者はジェネリックに対し、どのような考えを持っているのか、またどんな薬を望んでいるのか、気になるところであります。

そこで、今回はジェネリックメーカーとして有名な沢井薬品が実施した2014年度の意識調査(薬服用経験のある患者400名、医師400名、薬剤師450名対象)を紹介し、ジェネリックに関する課題を探ってみます。


4人に3人がジェネリックを体験

ジェネリック医薬品の普及率は海外に比べ、日本はまだまだ遅れているといわれています。そんな中で行われた意識調査では、意外な結果が分かりました。

その中で、まず、薬を処方・調剤され、服用した患者さんの中で、ジェネリックを試した割合を抽出してみると、「ジェネリックを希望したことがあり、実際に服用した」と答えた患者は、50.5%。「希望したことはないが医師の処方で服用した」と答えた患者は24.0%。この両者を合わせると、74.5%に上り、服用した薬のうち、実に4人に3人がジェネリックを活用していた、ということです。

ちなみに、13.8%の患者が、「ジェネリックを希望したことも、医師や薬剤師に勧められたこともない」と答えたそうです。症状によっては、ジェネリックを使用することがふさわしくないケースもありますので、医師の判断を問うのは難しいところです。

また、「希望したことはない、医師に勧められたが使用中の薬をそのまま継続した」と答えた患者は6%という結果です。この中には、ジェネリックに関して抵抗、もしくは認識不足で、使用をためらった人もいるかもしれません。


ジェネリックを知ったきっかけの多くは薬剤師

ジェネリックという言葉が世間に流布されるようになって久しいですが、言葉を耳にしたことはっても中身について詳しく知らない、とう人も多いでしょう。沢井製薬が行った意識調査によると、ジェネリックの薬についての情報は、「病院と薬局のポスターから」と答えた患者が52.5%と最も多く、次いで「テレビ番組から」と答えたのが50.8%となっています。

特徴的なのは、薬剤師からジェネリックに関する情報を得ている人が増えてきていることです。以前は、テレビ番組からの情報入手が主流でした。それが、病院の医師や薬剤師から直接その話を聞く人が増えてきたことを意味します。

特に、ここ数年のジェネリック普及促進には薬剤師の働きが大きいようです。ジェネリックについて調べたという患者の中で、話を聞いた先は薬剤師と答えた人が50.5%。6年前と比べて5倍近く増えています。近年の薬局を中心とする医療現場からの情報発信が積極的に行われている結果でしょう。


大事なのはまず知ることから

今回ご紹介した調査結果は一部の実態を映し出したもので、すべての医師・薬剤師・患者の意識を反映しているとはいえません。しかし、こういう調査を行うことにより、ジェネリックに関する問題が浮き彫りになり、新たな対策を打つきっかけとなり得ます。

やはり実際に薬を服用することになる患者にとって、医薬品について詳しくすることは大事です。この調査結果から、少なからずジェネリックについて情報を集めたい、と考える患者がいることが分かりました。

新しい薬はいつの時代にも誕生します。患者は常にその情報収集に追われることになります。かつてバイアグラが誕生し、話題に上ったときも、間違った情報などが氾濫し、被害を被った人もいました。すぐれた薬が発明されても、必ずしも有益なことばかりではないということです。

現場や患者の声を拾うことはとても大事です。小さな意識でも、それを活かしてジェネリックや新薬の開発につなげる努力が重要でしょう。




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