パッケージまで酷似!?市販薬のジェネリック

ジェネリック医薬品は、医師に処方される処方箋薬のみにあるものだと考える人は少なくないようですが、薬局で購入できるかぜ薬や頭痛薬、さらには湿布薬などの外用薬にもジェネリック医薬品が存在します。


ネーミングの工夫

市販薬のジェネリックは、厳密にはプライベートブランド商品(薬局チェーンなどが自社で販売するためだけに製造した商品)である場合が多いのですが、いずれも特許の切れた先発薬を元にして作られていますので、安価で効果が期待できる薬が手に入るという意味では、消費者にとってはありがたい存在であることは間違いありません。

これらの特許切れ商品は通常、それ単体のCMなどを打つこともありませんので、薬局で薬剤師が勧める、目につくところに商品を陳列するなどの手法を使って売っていく必要があります。

そのためもあってか、有名な先発薬の名前によく似た商品名をつける場合が多いようです。

たとえば日本で長く販売されている頭痛薬の1つ、バファリンには類似する名前を持つ後発薬が多く存在します。 バッサリン、バッサペイン、バリファックスなど、カタカナ表記だけをみると間違えてしまいそうな、よく似た名前ですが、さらにこれらはパッケージデザインも先発のバファリンとよく似たものを採用しています。

実際に、バファリンのつもりで購入した人が、「間違えた」といって商品を交換しにくるケースも珍しくないようです。

なお、バファリンの商品名は昭和38年に商標登録されていますが、バッサリンはその2年後、昭和40年には商標登録されていて、かなり歴史がある薬となっています。

このように、市販薬の後発薬は思わず笑ってしまうようなユニークなネーミングである場合も多いのです。

バファリンと同様、先発薬の名前をもじったものとしては、便秘薬の「コーラック」に対して「サワラック」、嘔吐を抑える薬「プリンペラン」に対して「ペラプリン」などがあります。

他にも、たとえば鎮痛剤の「イブ」の後発薬の名称は「アダム」で、非常にユニークであるとともに抜群のネーミングセンスも感じるものもあります。


同じ名前で販売!?

黄色い外箱が特徴的な「正露丸」は、100年以上の歴史を持つ大衆薬ですが、実は「正露丸」という同じ名前で複数の会社が製品を出しているのです。

100年前から続く元々の販売者は、「ラッパのマーク」の大幸薬品なのですが、国民の間に「正露丸」という名前が一般名称として広く浸透していると判断され、名称を商標登録することができなかったという珍しいケースもあります。

たとえば「ラーメン」は一般名称として国民に広く普及している言葉ですので、「ラーメン」という名称を商標登録することはできません。正露丸は、それと同程度に国民に浸透している言葉と解釈されたわけです。

このため、正露丸といっても価格に大きな開きがあり、薬局では「高い方の正露丸」「安い正露丸」などと説明されることもあります。

そもそも100年も前の薬でもあり、成分もそれほど複雑なものではありませんし、さらには元々の特許も切れているわけですから、どの会社からも同じ製品を出すことが可能で、価格による品質の違いはほとんどないと考えられています。 とはいえ、会社によって有効成分の含有量や添加物が異なりますので、お気に入りのものがある場合は、会社名を把握しておく必要があります。




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