なぜ同じ成分のジェネリックに価格差があるの?

ジェネリック医薬品は、1つの先発薬に対して複数出ていることがほとんどです。しかもそれらの薬の価格に差があることも少なくありません。 なぜ同じ薬のジェネリックに価格差があるのかというと、そこには「卸値」の違いが関わっています。


卸値が安いジェネリックほど、薬価も低くなる

ジェネリック検索サイトなどで調べてみると、同じ成分を使ったジェネリックでも、数円~数十円の価格差があることに気づくと思います。中には、数倍の開きがあるものも見られます。 もちろん少しでも安い薬のほうが助かるわけですが、あまりに安いと、それはそれで「品質が劣るのでは?」という不安も出てくるものです。

しかしジェネリック医薬品にも厳しい検査がおこなわれていますので、どの製品であっても品質や効果には問題ありません。価格差が生じるのは、おもに卸値の違いが反映されるからです。

まずジェネリックの発売時価格ですが、保険適応の場合は、新薬と同じく国が薬価をつけます。ジェネリックの薬価は、2014年4月から「先発薬の6割」にすることが決められていますので、最初に出てきたジェネリックはこれにならってつけられます。

その後出てきたジェネリックについては、「現時点で流通している同一成分のジェネリックのうち、もっとも安いものと同じ価格にする」ことが決められています。つまりこの時点では、ジェネリック同士に大きな価格差はありません。

しかし保険適応の薬は、2年ごとに薬価が見直されます。価格差が開く可能性があるのは、この時です。

薬価を見直す際には、その薬の卸値が反映されます。たとえば薬価が同じ100円だったとしても、実際に医療機関が購入する価格が90円の場合もあれば、50円の場合もあります。こうした卸値が薬価見直しに反映されるため、卸値の安い薬ほど薬価が下がる仕組みなのです。


薬の卸値はどうやって決められる?

薬の卸値に関しては、さまざまな事情がからんできます。もっとも分かりやすいのは、卸値を安くすることでメーカー側がなるべく多くの薬局や病院に薬を置いてもらおうとする例です。

たとえば薬価が100円の薬を50円で仕入れることができれば、その薬局の実入りは50円になりますので、非常にお得だといえます。特に、他に複数のジェネリックが出ているような薬の場合は、このように卸値を安くすることがメーカー側の1つの戦略になります。

一方で、需要が高い薬の場合はあえて卸値を高く設定することもあります。つまり競合する相手が少ないケースです。他にもさまざまな事情がからみあって、卸値は決定されます。

ですからジェネリックの価格差は、「その薬が市場においてどれくらいの値段で取引されているか」によって生じるもので、効果や安全性に違いがあるということではありません。一般的には、卸値の安い薬ほど薬局に置かれますので、必然的に薬価の低いジェネリックのほうが生き残る可能性は高いといえます。




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